人間が必要な1日の水分量を知っていますか?
よく、1日に2リットルは摂取しないといけないと耳にしませんか?
あながち間違ってはいません。
私達が「1日に必要な水分量」を導き出す簡単な計算方法があるのでお伝えしたいと思います。
1日に必要な水分量を導き出す計算方法
人間に必要な1日の水分量は、体重1キログラムあたり30ミリリットルです。
つまり、体重60キログラムの人は、1日に1,800ミリリットル(1.8リットル)の水を摂取する必要があります。
ただし、これはあくまでも目安であり、実際の水分量は、活動量や気温などによって異なります。
また、高齢者や乳幼児は、水分代謝が活発ではないため、より多くの水分を摂取する必要があります。
水分不足になるとどうなる?
水分不足になると、脱水症状を引き起こす可能性があります。
脱水症状の症状は、口渇、頭痛、めまい、倦怠感、尿量の減少などです。
脱水症状がひどくなると、意識障害や死亡に至ることもあります。
水分不足を防ぐためには、こまめに水を飲むことが大切です。
また、汗を多くかく場合は、水分だけでなく塩分も補給しましょう。
脱水を防ぐには?
では、脱水を防ぐ具体的な方法を見てみましょう。
- こまめに水を飲む。
- 汗をかく場合は、水分だけでなく塩分も補給する。
- 水分を含む食べ物(果物や野菜など)を食べる。
- エアコンや扇風機を使い、室内の温度を下げる。
- 日差しを避ける。
- 激しい運動を控える。
塩分は、体内の水分量を調節する役割を果たしています。
汗をかくと、水分だけでなく塩分も失われます。
そのため、汗をかく場合は、水分だけでなく塩分も補給する必要があります。
塩分が不足すると、体内の水分量が減少し、脱水症状を引き起こす可能性があります。
体内の塩分が不足すると、なぜ脱水になるの?
体内の水分が少なくなると、一緒に体内の塩分も不足します。
そして、体内の塩分が不足すると、体内の水分も不足してきます。
そして、以下のような悪循環により脱水症状を引き起こしてしまいます。
- 塩分が不足すると、体内の水分が細胞から出ていき、血液中の水分濃度が低下します。
- 血液中の水分濃度が低下すると、血液がドロドロになり、血流が悪くなります。
- 血流が悪くなると、体中の臓器や組織に必要な酸素や栄養素が届かなくなり、機能が低下します。
- 体中の臓器や組織の機能が低下すると、脱水症状を引き起こします。
脱水症状かな?と思った時には何を飲めば良い?
軽度から中度の脱水症状の方の電解質の補給や維持のために使用される経口補水液(OS-1)は、ドラッグストアなどで手軽に購入できるので常備しておきましょう。
アクエリアスなどのスポーツドリンクは、経口補水液よりも電解質濃度が低く、脱水症や熱中症予防に適しています。
スポーツドリンクは経口補水液より糖分が多いので、摂り過ぎると血糖値の急激な上昇を引き起こす場合があるため取り過ぎには注意しましょう。
水分補給に必要なミネラルを含む麦茶も軽い脱水症状には適していますが、塩分を含んでいないため、一緒に塩をひとつまみ口に含んだり、塩あめや梅干しなどを摂りましょう。
また、麦茶には利尿作用のあるカフェインを含まないため、高齢者や乳児などの小さなお子さんにも適した飲み物です。
利尿作用のあるカフェインを含むお茶・コーヒー・アルコールは、脱水症状を助長するので適しませんので注意が必要です。
脱水症状や熱中症かな?と思ったら速やかに医療機関を受診しましょう。
まとめ
脱水症状になると、体温調節機能が低下し、熱中症のリスクも高まり、最悪は命に関わる場合がありますので、早め早めの予防が大切です。
地域によっては、10月後半〜11月中旬まで気温が高い日が続きます。
自分のカラダに必要な、1日に摂取すべき水分量を把握し、確実に摂取することが健康への第一歩です。
できれば、飲料水は下痢や腹痛、感染症を防ぐため、日頃から衛生的で良質な水を飲む習慣を身につけましょう。